文豪語録

明治から昭和くらいまでの文豪たちの名言や名文、格言、迷言、珍言を載せていきます。

2017-05-13から1日間の記事一覧

原子バクダンといい、空とぶ円盤といい、こういう怪物が日本に限って実在化するのは、当人には助からない話である - 坂口安吾『明日は天気になれ』

空とぶ円盤 昔はあの山に人を化かすタヌキがでるとか、あの村には人魂がとぶなぞといった。 今日では、空とぶ円盤が村の上空を通って行った、なぞという。 いつの時代を問わず、人生の景物のようなものがあって、半分怖がったり、薄気味わるがったりしながら…

こッちが興味を失えば、碁将棋ぐらい見ていてつまらないものはない - 坂口安吾『明日は天気になれ』

珍試合の巻 私は終戦後どういうキッカケであったかわからないが碁、将棋、野球、ボクシング等々実に雑多な観戦記の依頼をうけ、まるで観戦屋という新商売の元祖の観を呈したことがあった。二代目が現れないうちに元祖も廃業してしまったけれども、なぜ廃業し…

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