文豪語録

明治から昭和くらいまでの文豪たちの名言や名文、格言、迷言、珍言を載せていきます。

料理・食事

ある料理を客人にもてなす。「いかがですか、うまいですか」「ハ、ちょっと痛いです」 - 坂口安吾『明日は天気になれ』

ある九州の魂 ……もう一ツ私の閉口した料理がある。カニミソという奴だ。口のまがるほど辛いのはまだよいが、トゲがさして痛くて噛めない。私はあれを食った時に、九州の豪傑どもはうまいというのと痛いというのと混同しているのじゃないかと怪しんだ。九州で…

多くの人々が空襲で家財を失い、食料の欠配、よろこんで犬猫を食らい、豚のエサや雑草を食らう有様 - 坂口安吾『明日は天気になれ』

豪勢な貧乏 私は長らく昔なら語り草になるような貧乏ぐらしをやってきた。しかしそれも「昔なら」で今では全く珍しくない。戦争中から戦後にかけては、多くの人々が空襲で家財を失い、食糧の欠配、よろこんで犬猫をくらい、豚のエサや雑草をくろう有様で、天…

高原療養所でコンニャクストライキという騒動があった - 坂口安吾『明日は天気になれ』

コンニャク論 先日友人のところへ群馬県下仁田というところから女中がきた。そのとき女中が就職条件として、「どうかコンニャクだけは食べさせないで下さい」 とたのんだそうである。 下仁田は日本一のコンニャクの名産地だそうで、コンニャクは下仁田と相場…

アンコウ鍋は抜群だ。だから私もよく食った。私の名がアンゴだから - 坂口安吾『明日は天気になれ』

アンゴウのドブ煮 冬になると東京の居酒屋では「アンコウ鍋」が江戸前の肴として珍重されるが、だいたい居酒屋で食べさせる江戸前の肴は、湯どうふ、サシミ、スダコ等というものだから、その中ではたしかにアンコウ鍋は抜群だ。だから私もよく食った。私の名…

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